拳にはバンテージのみを巻き、通常格闘技の禁じ手がほとんど許される「地球上で最も危険な格闘技」と言われるミャンマーの伝統格闘技・ラウェイ。その一方で、最後まで立っていれば“二人の勇者”として讃えられる神聖な「最も美しい格闘技」でもある。そんなラウェイに挑戦する日本人たちを通して、「人はなぜ戦うのか?」と言う答えの無い問いに挑んだのは「熊笹の遺言」(2004)の今田哲史監督。軍事政権から解放され民主化が始まったばかりの2016年から、ラウェイに挑戦する選手や大会関係者を追う。そこにいたのは、体操選手の夢敗れた金子大輝や、出戻りの渡慶次幸平など、いわゆる“格闘技エリート”の姿はなく“迷子”の人々だった。高いミャンマーラウェイの壁に挑む彼らの頬に流れるのは、血か汗か涙か・・・?スポーツドキュメンタリーの枠を超えた、ヒューマン・ドキュメンタリーの傑作、ここに爆誕!
今田哲史監督プロフィール
1976年生まれ。東京都出身。日本映画学校(現:日本映画大学)卒。日本映画学校時代の卒業制作『熊笹の遺言』(04・ドキュメンタリー)は渋谷ユーロスペース他で上映され注目を集めた。卒業後はドキュメンタリー監督の原一男に師事。2020年、16年ぶりとなる本作『迷子になった拳』を制作。2021年3月より全国順次公開。
キャスト
金子大輝 かねこ・だいき
1994年生まれ。埼玉県出身。小中高は器械体操の選手として活躍するが、肩の負傷から体操の道を断念。高校3年時に格闘技の道に進む。2016年に本場ミャンマーにてラウェイに挑戦。以降、現地のジムに所属する和製ラウェイ・ファイターとして注目を浴びる。2019年、戦いの場を変えK-1に電撃参戦した。
渡慶次幸平 とけし・こうへい
1988年生まれ。沖縄県出身。小中高は野球に明け暮れる。2012年にパンクラスにてプロデビュー。将来を期待されるが結婚、育児などの理由から一旦リングから離れる。その後、30歳までに格闘技のみで生活できる様に成らなければ辞めることを条件に現役復帰。2017年に後楽園ホールにてラウェイ初挑戦。以後現在まで日本、ミャンマーのラウェイ大会に継続参戦する傍らミャンマーに学校を建てる等、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
監督 |
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今田哲史 |
撮影 |
今田哲史、金田浩樹、久保直樹 |
整音 |
臼井勝 |
エグゼクティヴ・プロデューサー |
久保直樹 |
プロデューサー |
岡崎光洋、金田浩樹 |
主題歌 |
LOST FIST BAND 「ファイト!」(作詞・作曲 中島みゆき)©1983 by Yamaha Music Entertainment Holdings,Inc. |
音楽 |
關洋平(NATURE DANGER GANG) |
挿入歌 |
GALAXIEDEAD「親不孝」 |
製作 |
マメゾウピクチャーズ |
制作 |
TSO |
配給・宣伝 |
SPOTTED PRODUCTIONS |
宣伝協力 |
MAP 【カラー/STEREO/16:9/110min】 |
URL |